こんにちは♪
プロフェッショナルオーガナイザーの小坂 泉です。
本日の1冊
「挫折しない整理」の極意 (新潮新書)
松岡 英輔
整理整頓ができない人の問題は、大きく2つに分類されます。
1つ目は、片づけられないこと。
2つ目は、捨てられないことです。
あなたは、この2つを混同していませんか?
実はこの2つ、対処しなければならない「原因」が違います。
片づけられない場合は、「技術」。
捨てられない場合は、「心」に原因があるのです。
本日ご紹介する本は、どちらの原因にも解決策を示してくれています。
早速内容をチェックしていきましょう。
<整理の歴史>
1.整頓の時代
<モノはなくさず、すぐ使える>ようにしておくことが、整頓の極意でした。
2.収納の時代
モノを<減らさないように貯蓄すること>が収納の極意でした。
3.整理の時代
<大切なモノは蔵の中へ>が整理の極意でした。
古い整理法は崩壊型
いらないモノを1つ捨てて空いた場所に、新しいモノがピッタリと収まるとは限らないのです。
新しい考え方の整理法は蘇生型
整理された状態の1コマを原点にするのではなく、<出す・使う・しまう>という一連のシーンを1サイクルたして、整理の起点にします。
整理とは静止した秩序状態ではなく、<出す・使う・しまう>という一連の流れの、人とモノの動的な関係だからです。
人は未来に向かい、モノは過去に流れます。整理が「静止した秩序」でいいわけがないのです。
モノの流れ方は3種類
整理は、人とモノとの関係をコントロールすることです。
使うモノだけを整理します
2つの原則<見えること、動かしやすいこと>を守ります
材料モノは流れ路を作って時間軸整理(使い切り処分)をします。
道具モノは居場所を作って空間的整理(押しやり処分)をします。
愛着モノは優待席を作って愛着度整理(無関心処分)をします。
整理は、2つの大きな問題を抱えています。「片付かない」「捨てられない」の2つです。「片付かない」はモノの整理の方法で、これは技術の問題です。もう1つの「捨てられない」は取捨選択の基準で、これは心の問題です。
人は本来なら何かがしたくて、そのために必要なモノを求めますが、いつの間にか目先の刺激的なモノを買ってから、そのモノでできることだけをするようになってしまいました。
ラストの文、ドキッとしませんか?
あなたは、そのモノが本当に使いたくて、買い求めていますか?
広告にのせられていませんか…?
お片づけを生業にする方には必読の書です。
ぜひ、チェックしてみてくださいね♪
目次
序説 整理はなぜ挫折する?/「整理の極意」・技術編(まずは前準備から/材料モノの時間軸整理/道具モノの空間的整理/愛着モノの愛着度整理/技術編まとめ)/「整理の極意」・心編(気持ちの整理/人を動かす広告テクニック/本当に必要なモノを選ぶコツ)
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