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『賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか』井出 留美(著)お片づけライブラリvol.3

こんにちは♪
プロフェッショナルオーガナイザーの小坂 泉です。
 

本日の1冊

賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか (幻冬舎新書)
井出 留美
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あなたはこれまでも多くの人に、「食べ物は、賞味期限切れで見分けてくださいね!」と言われてきたはずです。
 

それ実は、重大な「間違い」でした。
 

この事実を教えてくれたのは、本日のご紹介する本の著者、井出留美さん。
 
留美さんは、日本ケロッグで広報室長と社会貢献業務を兼任し、東日本大震災では食料支援に従事していらした方です。
 

この本を読み、読み始めから「今までなんという間違いを犯してしまっていたのか」と、自分の無知を悔やみました。
 

あなたにもいち早くこの情報をお伝えしたくて、赤ペンチェックもてんこ盛りです。
 

気になる内容を、早速見てみましょう。

日本の卵の賞味期限は、「夏場に生で食べる」のが前提で、パック後14日間(2週間)と設定されています。でも、気温が低い(10度ぐらい)冬場であれば、産卵から57日間、つまり2ヶ月近くも生で食べられます。
 

「消費期限(use-by date)」とは、食品表示法によれば「食品を摂取する際の安全性の判断に資する期限」です。
 

「賞味期限(best-before date)」とは、「未開封の状態で、定められた方法で保存した場合、期待されるすべての品質の保持が十分可能であると認められる期限を示す年月日」のことです。
 

本当に気をつけないといけないのは「消費期限」です。
 

「少し寝かせた卵のほうがおいしいことが、フランスでは広く知られている」「食感や白身の泡立ちは、あえて時間をおいた卵の方がはるかに上」
 

賞味期限の前に「販売期限」がある
 

でも、店では、賞味期限ぎりぎりの卵は売られていません。あとでお話しするように、賞味期限の手前に「販売期限」という区切りがあり、その期限になったところで、棚から下げてしまうからです。
 

フードバンクとは、まだ食べられるのに様々な理由で商品として流通できなくなった食品を企業から引き取り、福祉施設や生活困窮者に分配する活動、もしくはその活動を行う組織を指します。
 

なぜ企業は賞味期限を短く設定するのでしょうか。
それは、食品メーカーが商品を作って出荷するまでは、工場の中で温度が一定に保たれていますが、ひとたび出荷されてしまえば、流通やその後の保存状況下でどのように管理されるか、わからないからです。
 

まだ食べられるにもかかわらず、賞味期限が迫っているため流通できないなど、様々な理由で廃棄せざるを得ない食品を「食品ロス」と呼びます。
 

また手延べそうめんの食べ頃は、作ってすぐではなく、作ってから2~3年だそうです(1717年に創業した株式会社三輪そうめん山本ホームページより)。高温多湿の梅雨を越すと、そうめんは蔵の中で一種の高温発酵をします。これを「厄」と呼びます。「厄」を越したそうめんは、コシが強く、ゆでたときにのびにくく、食感がよくなるのだそうです。
 

海外では、家庭で余っている食品を持ち寄って、困窮者に提供する「フードドライブ」という取り組みがあります。
 

野菜や果物、自分で料理したものであれば、においを嗅ぎ、目で見て、味見をし、自分で判断して食べたり飲んだりしているのに、企業が工場生産したものになると、とたんに「人任せ」にして「思考停止」状態になているのではないでしょうか。
まだ食べられるモノを捨てるとは、お金を捨てることでもあります。
 

消費者である私たちが払うお金で、店の経営が成り立っています。「こういう売り方はよくない」と思ったら、その店の商品を買わないのが一番です。逆に、よいと思った店や商品は、日頃から買うことによって、店や会社を支えていきましょう。
 

細菌は、水に溶けている栄養素を分解して摂取するので、水分のないところでは増殖することができません。
 

スーパーマーケットやコンビニエンスストアで食べ物を買うとき、その値段に何が含まれているか、意識せずにお金を払っている人がほとんどでしょう。でもそこには多くの人が想像したことのないコストが織り込まれています。それは「捨てるための費用」です。
 

「捨てるための費用」が値段に織り込まれているのは、コンビニだけではありません。飲食店も同じです。
 

私たち消費者は、欠品のない店にするための、いつ行ってもどんな食品でもパンパンに棚に詰めておくための、コストを払っているわけです。ですが、商品がいつも棚にぎゅうぎゅうに並んでいる必要はあるのでしょうか。私たちはそれを求めているのでしょうか。
 

東日本大震災以降、「エシカル消費(倫理的消費)」という消費の仕方が注目されるようになりました。「エシカル消費」とは、「人と社会、地球環境のことを考慮して作られたモノを購入または消費すること」です。
 

本書を読んで、みなさんに行動に移していただきたいのは、
「賞味期限が近づいている食べ物を買う」
そのことに尽きます。
 

今日から家庭でできる食品ロスを減らすための10ヶ条
(1)買い物前に、自宅の戸棚や冷蔵庫にある食品の種類と量を確認する
(2)空腹の状態で買い物に行かない
(3)買い物では、すぐに食べるモノは手前(賞味期限が近いもの)から取る
(4)「期間限定」や「数量限定」、まとめ買いに注意
(5)調理のとき、食材を使い切る
(6)残った料理は別の料理に変身させる
(7)賞味期限はおいしさの目安、五感を使って判断する
(8)保存用食材は「ローリングストック法(サイクル保存)」で
(9)外食時に注文しすぎない
(10)残さないで食べる

…本当にこれだけでも一部なのです。

「食品ロス」の深刻な現状。
あなたは、気づいていましたか?

「モノ」は、自分の「五感」でチェックすることが大切。

食品の面から、あらためて気づかせていただけた一冊です。

新書なので携帯しやすく、現代の「食」に関する問題がわかりやすく理解できます。

あなたもぜひ、チェックしてみてくださいね♪

目次

第1章 賞味期限のウソ
 卵は冬場57日間、生で食べられる
 ほとんどの賞味期限は2割以上短く設定されている
 なぜ企業は賞味期限をもっと長くできないのか
 1日古いだけで納品が拒否される「日付後退品」問題
 「消費期限」は過ぎたら食べない、「賞味期限」は食べられる
 賞味期限より前に棚から撤去されてしまう「3分の1ルール」
 賞味期限の切れた頃が一番おいしいものもある!
 消費者のゼロリスク志向が賞味期限を短くさせている
 賞味期限に依存しきるのはお金を捨てるのと同じ

第2章 「これ食べられる?」を自分で判断する8つのポイント
 免疫力の弱い人、健康状態が優れないときは要注意
 すべての食品を怖がる必要はない
 店頭で直射日光を浴びていたものは買わない
 外食でも家庭でも「生もの」は要注意
 「タンパク質」は栄養豊富な分、腐敗もしやすい
 スルメもカビる!水分量15%ラインを知っておく
 揚げ物じゃなくても。「見えない油」にご用心
 薄味ヘルシー食品は日持ちしない

第3章 捨てるコストはあなたが払っている
 なぜ食料不足の被災地で捨てられる食品があるのか
 コンビニがスーパーより高いのは「捨てる前提」だから
 棚を商品でいっぱいにしておくコストもあなたが払っている
 毎日大量にパンを捨てているデパ地下パン屋
 恵方巻きもクリスマスケーキも、1日過ぎればゴミ
 食品ロス大国日本、ロスの半分は家庭から
 売れ残りのコンビニ弁当で貧しい子どもを援助してはいけないのか
 京都市はなぜ15年でゴミを半分近く減らせたのか
 ハンバーガー1個を捨てるのは浴槽15杯分の水を捨てること

第4章 あなたは、あなたが「買うもの」でできている
 「買う」とは、企業と商品に「投票する」行為
 「よい自分」「よい社会」を創る買い方チェックリスト
 あなたがどんな人間か、買い物カゴの中身でわかる
 「買い過ぎていませんか?」と客を諭す英国のスーパー
 「2020東京」で食品ロス削減はできるのか
 なぜ日本ではドギーバッグが普及しないのか
 「割安だから大サイズを買う」はかえってムダ
 食べ方のマナーは習うのに「買い方」のマナーは習わない
 空腹で買い物に行くと買う金額が64%増える!

第5章 食べ物をシェアする生き方
 大手スーパーの売れ残り食品廃棄を禁止したフランス
 「おそなえもの」をシェアする「おてらおやつクラブ」
 家庭で余っている食べ物を持ち寄る「フードドライブ」
 「食品ロス」を「支援」に変える「フードバンク」の活動
 郵便配達の人が食品を回収する「Stamp Out Hunger (貧困撲滅)」
 低所得者がスーパーで飲食物を受け取れる「フードスタンプ」
 余剰農産物の廃棄はなくせるか
 店や企業の食品廃棄を「もったいない」と非難する消費者エゴ
 スーパーはみんなでシェアする冷蔵庫
 自分が消費することで弱者や未来の人の食べる権利を奪わない

今日から家庭でできる、食品ロスを減らすための10カ条
あとがき
主要参考文献

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