こんにちは♪
プロフェッショナルオーガナイザーの小坂 泉です。
本日の1冊
お片づけセラピー〜ADHD/ADDのためのハッピーサバイバル法
桜井 公子 袋居 司
セミナーやレッスンで、「私ADHDなんです」と告白してくださるお客様がいます。
ご自身の状況を包み隠さずお伝えくださり、とても嬉しく思います。
ただ、残念ながら。
ADHDをよく知らずに、ただ言い訳としてこの単語を使う方も、少なからずいるのです。
サリ・ソルデン・著の『片づけられない女たち』の登場で、一気に広まったADHDという言葉。
あなたは、ADHDについて学んだ事がありますか?
ADHDとは何か。あなたは本当にADHDなのか。
それを簡単にセルフチェックするには、本日の本がオススメです。
漫画入りでわかりやすく、スルスルと読めてしまいます♪
早速内容をチェックしていきましょう。
「ADHD」という脳のクセ
タイプ1「多動型」見た目でわかる行動的な直感タイプ
タイプ2「不注意型」内面だけで混乱している動けない内向タイプ
タイプ3「軍人・仕切型」枠組に頼る正義漢の仕切屋タイプ
「片づけられない=ADHD」「多動=ADHD」だけではない、ということです
ADHDは、ある時からかかる「疾患」ではなく、持って生まれた脳のクセ/傾向などのようなものですし、他の人に比べて質的に著しい違いがあるというわけではありません。
しかし、圧倒的に違うところがあります。それは、non-ADHD(ADHD傾向を持っていない人)の人が「たまに(調子悪い、ウツっぽい時)」このような状態になるのに対して、ADHD傾向を持っている人は、「ほぼ24時、365日」これらの傾向になりがちなのです。
自分がどういう時に調子が悪くなりやすく、どういう風に自分をコントロールできないかということを客観的に理解することは重要です。そして、少なくともその原因を知ることで、それを受け入れて工夫していくことができるようになります。
ADHD傾向のある人にとって、「今、この瞬間」がすべてなのです。「先のことを考えようとしても頭が働かない」ときっぱりいう人はかなり多いのです。治療で長期展望が可能になると、とても新鮮で便利な体験になるようです。
ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder)とは、「集中力」「活動性」「衝動性」「多動性」などを自分自身でコントロールしにくい「注意欠陥多動性障害」のこと。原因のひとつに、前頭葉などに機能不全があると考えられている。
臨床の現場で患者本人と向かい合って、一人の人間として見るとき、「ADHDである」とか、「アスペルガーである」とか、「側頭葉型である」などのレッテルを1枚貼るだけでは何の役にも立たない。一人の患者さんにもさまざまな脳のタイプや問題がある。また、極端に得意な分野や不得意な分野があったり、どの性質がどの問題と関わっているのか、どこをどう活かすといいのか、どこをサポートすればいいのか、どの薬が効くのか、どういう生活をしていて家族との関係で何が可能か、どんな自己像、どんなトラウマをもっているか、それらが大切である。1000人以上を診てきた経験で、それらがより細かくわかるようになってきた。これが現実だと思う。
ADHDタイプの人は、ワーキングメモリが小さいので、後で片づけようと思っても忘れてしまいがちです。物は、すぐにお家に帰してあげましょう。
ADHDタイプの人が物を増やしてしまいがちなのは、何も欲張りだからではありません。そういう人もいるとは思いますが、実は、人より選択性が弱いのです。
ADHDタイプの人たちは、ちゃんと大切な物を大事にしまうところまでは、たいていできます。困るのは、それをどこにしまったか思い出せないことなのです。そこで、本当に最重要な品だけは、ひとまとめにしましょう。
メモはADHDタイプの強い味方です。私も携帯電話や手帳を使っていますが、一番活躍してくれるのは「付箋」です。
忘れるリスクが人より高いなら、そのリスクを計算して行動すればよいのです。
女友だちとの食べ歩きの旅などには、私は思い切って好きなだけ荷物をもっていきます。といっても、旅行バックを何個も抱えて行くのではなくて、宿にダンボールを宅配便で送らせてもらうのです。
ADHDタイプの人は、「注意力が不足している」「物忘れがひどい」とよく言われます。が、逆に考えると、忘却力に優れているということでもあるんですよね。何か失敗したとき、辛いことがあったとき、記憶力のいい人だったら、いつまでもグダグダとそのことについて考えて先に進めないこともあります。でもADHDタイプの人は、何か次のことが起こると、注意がすぐにそっちに向きますから、あまり長く落ち込むことがありません。反省すべきところは反省して、経験値を上げたと思って、前向きに進めるのは、長所だと思います。
何事にも、「原因」はあります。
それに対して、対策を考えて、実行する。
ADHDタイプの人でも、そうでない人でも変わらない行動原理です。
「疾患」と安易に区切らず、長所短所を助け合う。
それだけで、お互いにハッピーなのではないでしょうか?
自分のクセがADHDタイプなのか見極めたい方は、ぜひ、チェックしてみてくださいね♪
目次
第1章 ADHD/ADDってなんだろう?
第2章 お部屋が片づかない!にサヨナラ
第3章 間に合わない!また遅刻!にサヨナラ
第4章 忘れ物が止まらない!にサヨナラ
第5章 昨日の私と今日の私は全然違う!にサヨナラ
第6章 ギクシャクしがちな対人関係にサヨナラ
第7章 著者対談 「苦労は多いけど、ハッピーに生きましょう!」
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